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春を探る<戴益> 


春を探る<戴益>

盡日春を尋ねて 春を見ず

杖藜踏み破る 幾重の雲歸り來りて試みに 

梅梢を把って見れば春は枝頭に在りて 已に十分

意解

一日中、春を探ね歩いたが春らしい風景を見る事ができない。杖をつき山野(さんや)の雲を踏みわけたが徒労におわった。家に帰って何気なしに梅の枝をとってみると、いつのまにか蕾もふくらみ春の訪れをみせている。

作者紹介

戴 益  生没年不詳

作者は宋の時代(960~1275)の人というだけで生卒年その他不詳。この一首によって名が伝えられている。

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